2018年3月14日 iPad Pro 9.7(437g)をポメラ化する

iPad Pro 9.7(437g)をポメラにする

テキスト入力しかできないポメラDM200

キングジムのポメラが気になっている。現在販売されているのは第6世代のポメラDM200という機種。良く言えばテキスト入力に特化した端末、悪く言えばそれしかできない単機能の機械ということになる。ネットにつながるわけでもないし、メールを送れるわけでもない。計算にしろ、言葉の意味を調べるにしろ、どちらもスマホやパソコンで代用できるにもかかわらず未だに電子辞書も電卓もたくさんの種類が販売されている。下手にパソコンのような形をしているから多くを期待してしまうが、「それしかできない」商品は存在価値がある。コンピューターをつかった アウトプットは、その多くがテキスト入力を伴う。その作業に特化できる道具というコンセプトに惹かれる。
しかしながらこの単機能の機械を買おうとすると5万円の出費が伴う。それだけの価値があるだろうか。買っただけで使わなくなってしまわないだろうか。
まずは手近にあるもので、代用品が作れないかどうかと考える。

ポメラが既存のパソコンからあらゆる機能を削ぎ落として、文字入力に特化しただけのものならば、自宅で使わなくなったタブレットやコンピューターを利用して同じものが作れるはずだ。世代落ちでもテキスト処理くらいならまだ十分なスペックを持っているはずである。見回してみると9.7インチのiPad Proがある。普段は10.5インチで、こちらには仕事でも使うアプリを入れてあるので実験するには差し障りがある。
iPad Pro 9.7(437g)をポメラにする「メラパッド」計画。
ポメラDM200に魅力を感じているポイントと、それをiPad Pro 9.7(437g)でどのように乗り切るかを書いてみる。

iPad Pro 9.7(437g)をポメラ化する
iPad Pro 9.7(437g)をポメラ化する

ポメラの魅力1:ネット連携が(ほとんど)ない

これは簡単。wifiをオフにすればいい。wifiでつながる向こう側に誘惑があるのなら、スイッチを切って仕舞えばいい。アプリのアップデートなどの通知はオフラインで作動するものもあるので、通知機能も根こそぎオフにしておく。
使いやすいキーボードとバッテリー
iPad Pro 9.7(437g)にはスマートコネクターで使える純正のキーボードカバーがある。自分は気に入って使い続けている。キーの感触も悪くないし、手が大きくない自分には、十分快適にタイピングできる大きさを備えている。ポメラDM200のキーボードを叩いたことはないが、キングジムの公式ウェブサイトによると、ポメラDM200のキーボードは横方向に17mm、縦方向に15.5mmのピッチを確保している。アップルのスマートキーボードカバーはそれには及ばないから、手が大きい人には多少窮屈になるかもしれない。カバーも兼ねているので磁石で付着したまま持ち運びができるし、Bluertooth接続の煩わしさもない。「開けばすぐにタイピング」のポメラDM200に迫る快適さではないだろうか。
バッテリーは公称比較で、ポメラDM200が18時間、iPad Pro 9.7(437g)が約10時間と、無視できない差がある。しかしネット接続を前提とせずひたすらタイピングのためにキーボードと7インチの小さめ液晶に電源供給すればよい前者と、ネット接続を前提として動画や画像処理も行うCPUを備えた後者とでは、比較の前提が不利な気もする。ポメラ的な使い方をする限り、iPad Pro 9.7(437g)のバッテリー持続時間の差はもう少し縮まるかもしれない。また常に持ち運ぶiPhone 6S Plusともバッテリーや充電器周りが共有できるから、それほど神経質になる問題ではなさそうだ。

Microsoft Universal Foldable Keyboard
Microsoft Universal Foldable Keyboard

ポメラの魅力2:アウトライン・プロセッサー

アウトラインというのはそのまま訳せば「輪郭」ということになる。作文するときは目次というか構成というか、骨格を作るもの。使ったことがないからポメラ DM200のアウトライン機能がどのくらい優れているのかわからない。MicrosoftのWordやGoogleDocsにもアウトライン的な機能は付いている。箇条書きで書き出していくだけでもキーワードの整理になる。高機能な専用アプリになると、塊ごとの文章を操作することができるようになり、キーワード>>> 膨らませる>>> 順番を整理するということがやりやすくなる。また、キーワードをハイパーリンクにして、その文章に直行して編集することも容易になる。iPad Pro 9.7(437g)にも専用のアプリがあるだろうと調べていくと、前述のワープロソフトのほかにも有料・無料、たくさんのアプリが開発されている。このうち、自分が使っているのは有料のScrivernerというものと、無料のBranchnoteというアプリである。Scrivenerは有料だけに非常に高機能である。構成を練るところから、目次を作り、文章を書き始め、思考錯誤しながら作り上げていき、その文章をアウトプットするところまで、全てをサポートしてくれる。Branchnoteは非常にシンプルで使いやすい。ノードを入れ替える、階層を変えるという基本的なことが、いとも簡単にできる。ブログ流の記事くらいの長さの文章だったら、こちらの方が気軽に使えてよい。デザイン的にも好みだし、一緒に常駐させているエバーノートともイメージカラーが統一できる。

アップル スマートカバーキーボード
アップル スマートカバーキーボード

ポメラの魅力3:書いたものを利用するためのワークフロー

これは魅力と呼ぶには少しためらわれる。ネットとの接続が悪いということは、それ以外の方法で作成した文章を渡す方法を考えなくてはならない。ポメラDM200ではここでスタックするような気がしてならない。SDカードを使う方法、一時的にwifiに接続して転送する方法がポメラには用意されている。
iPad Pro 9.7(437g)なら必要に応じて最低限のアプリを入れることで、作り上げた文章を次のステップにパスすることができる。自分が使っているのはEvernoteであり、パスが必要な時にwifiをオンにして、新規メモを作成・保存している。これによって他の端末からブログにアップデートする時に容易にコピペすることができる。DM200で言われているような、接続までに数十秒、ファイルのアップロードにさらに数十秒というもたつきもないから簡単だ。文章を書くプロセスもここまで到達して入れば、ネットにつないだからといって集中力維持の妨げになることはない。

まとめ

ネットをはじめ、スマホやタブレットを使っているとついつい流されてしまいがちな誘惑を遮断し、とにかくテキストの打ち込みに集中できるのがポメラDM200の最大の美点。
これをiPad Pro 9.7(437g)で実現するために、まずはwifiをオフにする。
それから余計な作業に脱線しないよう、iOS標準で消すことができない8つのアプリを除いて、あとは次の3つだけにしてしまう。

  • Branchnote
  • Scrivener
  • Evernote
  • テキスト環境を整えるために、BranchnoteScrivenerを利用している。Branchnoteは1000文字くらいまでの短い文章を書くのに便利だ。気軽に使えて、気軽に消せる。段落を作ったり、段落単位で文章を入れ替えたりするといったような基本機能がスワイプとタップで簡単に操作できる。
    もっと長くて複雑な文章を書くときには、Scrivenerが便利だ。ただし高機能な反面、使いこなさないと、それをやっているうちにテキスト入力がおろそかになってしまうという欠点がある。

    打ち終わったテキストをWordpressやWordなどのアプリに渡すときにはEvernoteを使っている。コピーペーストしてノートを作っておけば、それがバックアップにもなる。

    この体制で使い始めて2週間くらい。かなり便利に使えている。

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