2017年8月20日

Apple Pencilのペン先を加工して描きやすくしてみる

Apple Pencilは書き味が悪い

iPad Pro 10.5(477g)は、前モデルのiPad Pro 9.7(437g)と比べてリフレッシュレートが倍速になっていて、それがApple Pencilを使う際の書き味の向上につながっているというのがAppleの宣伝文句である。実際その通りで、主にペンの動きに対する”インク”の追従性の良さになって現れている。かといって、描きやすいペンを使って描きやすい紙に描画するのと同じレベルかというと、やっぱりそこまでは到達していないようだ。

書き味と追従性は別の性能

Apple Pencilを使い込んでみると、書き味には2種類の性能があることがわかる。
一つは上に書いた、ペンの動きとインクが線を描画する間の時間差である。物理的なペンを使うと、ペンが紙に当たった瞬間にインクが吐出されてそれが線になり、文字になる。一連の動作に時間差がないから、頭の中で考えたことが即手の動きになり、手の動きが即文字になるというところがペンの書き味の素晴らしいところである。
iPad Pro 10.5(477g)になってから、この性能がさらにインクを使ったペンに近いところまで向上している。iPad Pro 9.7(437g)とそれほど変わらないよ、というレビューもたくさん見かけるけれど、使い込んでみると、その違いはやっぱりあるなと感じている。iPad Pro 10.5(477g)のほうが、書いていて気持ちがいい。

もう一つの性能は、ペンと紙の摩擦係数だ。
滑らかな書き味で有名な三菱鉛筆のジェットストリームは、従来品よりも筆記抵抗が低いことを売りにしている。

三菱鉛筆ジェットストリーム http://www.mpuni.co.jp/products/ballpoint_pens/ballpoint/jetstream2/4_1.html

Apple Pencilはこの筆記抵抗が低すぎる。すべりすぎるので、止め、ハネがとてもやりにくく、ただでさえ手書きには自信がない文字が、さらにミミズが這ったような文字になってしまう。習字ならば筆と半紙の設置面積があれだけ大きいから力を入れて筆を動かす。描きやすいペンも滑らかではあるけれど適度に抵抗がある。さらに紙の場合には適度に弾力があるがiPad Pro 10.5(477g)の場合にはツルツルの硬いガラス面を硬いペン先が滑るので、細かい字を書くのには難儀する。

Apple Pencilの書き味を向上させるために試してみたこと

つまり、書き味の二番目の性能を向上させるためには、Apple PencilとiPad Pro 10.5(477g)の間に適度な摩擦抵抗を作ってあげることである。
iPad Pro 9.7(437g)のときに、いくつかの方法を試してみた。
まず最初にやってみたのは、ペン先に布片を巻きつけることだ。iPadなどの保護フィルムを買うと、フィルムを貼る前にスクリーンを綺麗にするための小さなクロスが同封されているが、あれを切ってペン先に巻きつけてみた。それを小さなナイロンストラップで縛り付けて使ってみた。
そうすると適度にペン先と画面の間に摩擦が生まれて、非常に描きやすくなる。ざらっとした感触も出てきて、実際の紙にペンで書いている感触に近くなる。
欠点としては布片が白いのですぐに汚れてしまうことと(描きながら画面を拭き取っているようなものである)、ペン先が当たる部分の布にすぐに穴が開いてしまうということである。

つぎに、エレコムのペーパーライクライクフィルムを這ってみた。
文字通り、ガラスのスクリーンを紙のようにざらついたものにすることで、ペンの抵抗係数を上げて描きやすくすることを狙った商品である。その目的は達してくれてかきやすくはなったが、やはりこれも欠点があった。
ひとつはペン先が摩耗しやすくなることで、もうひとつは画面全体がもやっとした感じになってしまうことである。ペン先の磨耗は許容範囲だけれど、せっかくの美麗画面がかすんでしまうのはなんだかもったいないなと思っていた。

簡単な加工で書き味アップ

iPad Pro 10.5(477g)には普通の保護フィルムを貼って使っている。
そこで新しい工夫をしてみた。

Apple Pencilの先に、木工用ボンドを薄く塗ってみたのである。乾燥するとそれなりの硬さになり、適度な摩擦と弾力が出てくる。かなり書きやすくなった。木工用ボンドなので書いているうちにすぐにすり減ってきそうだが、そうしたらまたボンドを塗りなおせばいい。水性ボンドだからペン先への浸食も最小限のようだし、ペン先だけは交換も可能。
(試される方は自己責任でお願いします)

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